2017.06.12
【スイス】スイス・ポスト、「スイスID（SwissID）」の提供を開始
スイス・ポストとスイス国鉄（SBB）の合弁会社スイスサイン（SwissSign AG）が、全国の企業・行政機関向けに新しい統一型電子認証「スイスID（SwissID）」の提供を開始した。
スイス・ポストは、新サービスを開始した理由として「データ保護規制に準拠した統一型の安全なログイン方式に対する需要が、サービス提供者と消費者の双方で高まっている」ことを挙げた。
「スイスID」は様々なセキュリティ要件を満たしているため、特に電子政府や電子投票などへの利用が見込まれている。ユーザーにとって、単一の安全なログインで様々なオンラインサービスにアクセスでき、また、個人は無料で利用できる。
手始めに、スイス･ポストのポータル利用者向けに、2017年秋から開始される予定。
（Swiss Post 2017年5月16日等）
（ひと言）
この「スイスID（SwissID）」は最新の電子認証技術を利用。2011年からスイス政府がスイス・ポスト等を通じて販売してきた既存の公的電子認証カード「SuisseID」は引き続き利用可能だが、中期的に「スイスID（SwissID）」に統合される。SECO（State Secretariat for Economic Affairs：スイス経済省経済事務局）は既に、「SuisseID」の商標（trademark）をスイスサイン（SwissSign AG）に譲渡している。