2017.06.12
【フランス】ラ・ポスト、在宅医療介護サービス業者の過半数株取得を計画
ラ・ポストは在宅サービス事業の多角化を進めるため、在宅医療介護サービスの国内大手アステン・サンテ・グループ(Asten Sante Group)の過半数株取得に向けた独占交渉を行っていると発表した。
ラ・ポストは、周辺事業強化として家庭向け対人サービスの拡大を決定している。
この株式取得についてはフランス競争当局の承認を得る必要があるが、実際に成立すれば、収益面でも、在宅医療介護サービスで事業多角化を図るという意味においても、ラ・ポストがサービス関連事業分野で実施する最大の外部成長戦略となる。
同社はすでに2016年、家事・庭仕事・育児代行などの個人向けサービスを専門に提供するアクセオ・サービシズ(Axeo Services)の過半数株を取得している。
(LaPoste 2017年5月4日)
(ひと言)
ラ・ポストは、2005年にフランス政府が打ち出したケアサービス(特に高齢者)強化政策に基づき、郵便配達員による家庭向けの訪問サービス「ボンジュール・ファクトゥール(BONJOUR FACTEUR)」を開始している。以来、訪問サービスは、同社の事業多角化戦略の一環とされており、郵便配達員による地域サービスは、進行中の中期戦略「La Poste 2020 : Conquérir l’avenir」にも含まれている。
これらのサービスは現在、ラ・ポストの「サービス・郵便・小包」事業に区分されている。