物流ワールドニュース

　オーストラリア・ポストは2017年3月から、電動三輪車を使った小包配達の実験プロジェクトを開始する。電動三輪車5台がタスマニア州の州都ホバートで運用される。
　この車両は既存の郵便配達用オートバイの3倍の小包積載量を持ち、小型小包100個と書状1,200通を一度に積むことができる。
（Australia Post 2017年3月9日等）

（ひと言）
　配達業界では、環境に配慮した電気自動車や電気自転車の導入が相次いでいる。書状の取扱いは減少している一方、ネット通販の拡大に伴い小包の利用は増えているため、最近では、小包をより多く運べる配達用に電動の三輪車の利用が増加している。二輪車より安定性が高く、効率性や渋滞緩和など都市物流に貢献する等の効果が見込まれる。
　中国では、早期に宅配便三輪車の国家標準及び各地の管理規定を策定して、電動三輪車の合法化を促進しようとする動きが起きている（現在、中国では、関連法規によって、国家や地方政府は大部分の公道走行を容認していない）。