2017.04.05
ポストノルド、2016年通期(1~12月)はデンマーク事業の不振で減収減益
ポストノルドの2016年通期(1~12月)のグループ全体の純売上高は384億7,800万スウェーデン・クローナで、前年の393億5,100万スウェーデン・クローナを下回った。営業利益も、前年(9億2,700万スウェーデン・クローナ)を大幅に下回る5億スウェーデン・クローナにとどまった。
郵便取扱物数・収益の減少はデンマークで著しい。ポストノルドのホーカン・エリクソン社長は、「デンマーク国内での状況を変えるため、将来にわたり財政的に持続可能な経営モデルを導入することを決めた」と語った。
(Postnord 2017年2月10日等)
(ひと言)
ポストノルドはスウェーデン政府が株式の60%、デンマーク政府が40%を保有している。スウェーデン政府では、ポストノルドの収益性低下と無配当の問題を受け、同社のための危機対策を準備していると言われ、デンマーク政界でも、ポストノルドの分割をめぐり議論が起こっている。
ポストノルドでは、今後数年間にデンマークで最大4,000人を解雇することを計画しているが、スウェーデンとデンマークの両政府にも、自社の赤字補填資金として50億スウェーデン・クローナ(5億2,285万ユーロ)を拠出するよう要請した。