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　ドイツポストは2016年12月22日、英国の同業UKメール・グループ（UK Mail Group）の買収を完了した。
　合意条件に基づき、ドイツポストはUKメール・グループ株式の上場を廃止して、DHLブランドの欧州小包事業網に統合する。
　ドイツポストDHLは、今回の買収によってDHLパーセル（DHL Parcel）の英国での集荷・配達能力などを向上させ、欧州市場での地位を強化できると考えている。
（UK Mail 2016年12月22日等）

（ひと言）
　UKメールは、かつてロイヤルメールのライバルで最大の急送便事業者ビジネスポスト・グループの郵便子会社であったが、2009年に親会社であるビジネスポスト・グループの方が、好調だったUKメール・グループへと名称変更した経緯がある。
　ドイツポストDHLグループは9月28日、（実質的にUKメールの資産価値を2億4,270万ポンド（2億8,550万ユーロ）と評価して）現金による1株4.40ポンドでの買収を提案した。UKメールの理事会は、合意の際に、ドイツポストDHLの欧州事業の傘下に収まることが同社にとって最善の選択肢であると判断したと説明している。
UKメールは11月18日に株主総会を開き、会社売却についての株主決議を行った。
　欧州委員会（EC）も、この買収計画を承認し、UKメールの株式売買は12月21日午後5時をもって停止され、12月23日午前8時をもってロンドン証券取引所への上場が廃止となった。