2016.10.13
中国郵政貯蓄銀行、香港証券取引所に上場
中国郵政貯蓄銀行（郵貯銀行）は9月28日、本年世界最大となる新規株式公開（IPO）を香港証券取引所で行った。
同行の株価は4.76香港ドルで、121億659万株式を発行して566億2,700万香港ドルを調達、資本金の補充に当てるとしている。
同行の目論見書によると、本年第1四半期の売上高は前年同期比0.18％増の475億1,000万元、純利益は同10.94％増の124億9,000万元であった。
同行は、「自営＋代理」の運営モデルに基づき、代理拠点が郵貯銀行の名義で顧客に貯金サービスを提供する一方、郵貯銀行は中国郵政集団に代理店手数料を支払っている。
（中国郵政報 2016年9月28日等）
（ひと言）
同行は、郵便事業を手掛ける中国郵政集団公司の傘下。郵便局の窓口を代理店として利用できる点が強みで、この「自営＋代理」の運営モデルを通じて、2016年3月末時点で合計4万57か所の営業拠点（このうち自前拠点8,301か所、代理拠点3万1,756か所）で全ての都市、98.9％の県域地区をカバー、5億1,000万の個人顧客にサービスを提供している。
16年3月末の総資産は7兆7100億元で、4大国有銀行に次ぐ5位。預金残高は6兆7300億元で5位、貸出残高は2兆6700億元で7位。