2016.09.08
ドイツポスト、長距離バス事業を売却
ドイツポストは、2013年の市場自由化を受けて同年10月に参入した長距離バス事業「ポストバス」について、競合の長距離バス事業「Flixbus」を運営するFlixMobility GmbHに売却すると発表した。
ポストバスは、安全性や座席の快適さ、無料Wi-Fiの導入などにより、顧客の満足度は90%以上に達したが、採算が合わなかったという。
10月末で事業を打ち切る。
なお、両社はマーケティング・販売で提携し、ドイツポストの全国約5,000の郵便拠点でバス乗車券の引換券が購入できるようになるほか、Flixbusのサイトで郵便商品を宣伝する。
(Deutschepost 2016年8月3日等)
(ひと言)
ドイツポストは、ドイツ自動車連盟(Allgemeiner Deutscher Automobileclub:ADAC)と合弁会社ADACポストバス(ADAC Postbus)を設立し、長距離バス事業へ参入したが、激しい価格競争市場により2014年11月、ADACは自社持分をドイツポストに譲渡して撤退。ドイツポストは、その後も引き続き経営に携わっていくことを強調していた。