2016.09.08
インポスト、書状配達事業から撤退
インテジャー(Integer)傘下のインポスト(InPost)は、書状配達事業からの撤退を決めた。
インポストは書状配達市場について詳細な分析を行った結果、同事業からの撤退を7月に決定した。今後は、急送便事業と電子商取引関連事業に注力する。
インポストの撤退によって、ポーランドの書状配達市場はポーランド・ポストの独占市場となる。
(Inpost 2016年7月29日、8月11日等)
(ひと言)
インポストは、書状配達事業部門BezpiecznyListの全株式を食品販売会社Tenes Oneに1万ズロチで売却した。この取引により、ポーランド国内第2位の郵便会社は消滅した。
インポストは、印刷物配布業者インテジャー・グループ(Integer.pl Group)の郵便事業子会社。同社は、通販利用者が注文品を24時間いつでも安全なロッカーで受け取れる自動小包受取装置事業「イージーパック(easyPack)」ブランドを世界展開している。
ポーランドは2013年1月1日より郵便市場の完全開放が行われ、インポストも参入していたが、2015年以降は、郵便サービスでは行政機関との高額の契約を複数失った。一方、自動小包受取装置等による小包配達数はポーランド・ポストを上回ると予測している。