2015.11.18
DPDなど配送大手3社、共用型小包受取箱「パーセルロック」を発表
DPD、GLS、ヘルメスの3社は、合弁会社の名前を冠した共用型小包受取箱「パーセルロック(ParcelLock)」を発表し、「このシステムはドイツの小包配達市場の新しい業界標準となるもので、すべての配送業者に開放される」と説明した。
3社は、独立型の小包受取箱とドアに取り付けるタイプの「小包受取袋」モデルとの2種類のシステムを、来夏には全国で本格サービスの開始をすることにしている。
郵便受箱型の金属製の小包受取箱と硬質織物で作られた袋(いずれも電池で作動するコードパッド付き)は、郵便受箱・保安箱メーカー大手のBurg-Waechterが製造している。3社は、将来このほかのモデルも提供されるようになる見通しも示唆した。
(ParcelLock GmbH 2015年10月6日等)
(ひと言)
3社はパーセルロックのネットワークを運営する合弁会社を設立したものの、今後さらに何らかの共同事業を行う予定はなく、これまでどおり競争を続けていくとしている。
また、DHLは「パーセルロック(ParcelLock)」のシステムに参加しないことを表明した。一方、UPSは、将来このシステムを利用する可能性はあるとしながらも、当面は別の配達方法(配達通知・配達先変更サービス「UPSマイチョイス(UPS MyChoice)」や小包取扱店「UPSアクセス・ポイント(UPS Access Point)」の展開)に注力する意向を明らかにした。