2014.04.30
【UPU】UPU、クリミア半島あて国際郵便物の発送停止を加盟事業体に要請
UPU（万国郵便連合）は、セヴァストポリなどクリミア半島各地への郵便配達が困難なことを認めるウクライナ・ポストからのメッセージを伝えた。
世界中の郵便事業体は、今後、クリミア半島あての国際郵便物をウクライナ・ポスト経由で発送してはならないとの勧告を受けた。
この勧告は、同半島が住民投票（国連はこの投票結果を無効とみなしている）を経てロシアに併合されたことを受けて出された。
UPUはこのメッセージを全加盟事業体（192か国の郵便事業体）に伝えたと発表し、加盟事業体にウクライナの郵便番号95000～99999あての国際郵便物の発送停止を求めた。
（UPU 2014年4月4日等）
（ひと言）
UPUによれば、ウクライナ・ポストは、状況が変わり次第、配達業務の再開について世界中の郵便事業体に通知する予定だという。
一方、4月末、ロシアでは、クリミア半島に郵便サービスを提供するクリミア・ポスト（Crimean Post）の設立に関する法令にメドベージェフ首相が署名。クリミア・ポストはロシア通信省（Russian Ministry of Communication）が運営する。クリミア半島では郵便番号もロシアの制度に合わせて変更されるという。