2015.07.03
【英国】ホイッスル、E2E配達サービスの中止を正式に決定
6月11日、ホイッスル（旧TNTポストUK）はエンド・ツー・エンド（E2E）郵便配達サービスの今後の見通しについて、綿密な戦略的レビューを実施した結果、現行サービスを将来的に維持できる代替的な解決策がないという結論に達したため、同サービスの中止を正式に決定したと発表した。
（Whistl 2015年6月11日等）
（ひと言）
英国では民間の郵便事業者は自前の配達網を構築することが難しいため、配達だけはロイヤルメールに委託することが多いが、ホイッスルは2012年、ロンドン西部で自前のE2E配達サービスを開始。その後、マンチェスター、リバプールにも広げ、全国展開を目指していた。
しかし2015年4月、投資提携企業であるロイズ・ディベロップメント・キャピタル（LDC）が事業拡大計画への資金提供を見送ったため、5月に今後の展開の可能性等について見直しを実施するとして、サービスの一時停止を行っていた。LDCは投資取り止めの理由として、郵便市場の変化や規制の複雑さを挙げている。