2011.11.04
【ノルウェー】ノルウェー・ポストの銀行サービス義務が免除へ
ノルウェー・ポストは現在、法律で「郵便局で銀行サービスを提供する義務」が規定されているが、政府は、不採算の郵便・銀行サービスへの政府補助に使える財政援助資金を2012年度の政府予算案に盛り込まない代わりに、ノルウェー・ポストの事業免許から郵便銀行サービス義務を削除しようとしている。
郵便銀行サービスは、1990年以来取引量を90％も減らしているにもかかわらず、多額の固定費がかかるためにノルウェー・ポストの収益を蝕んできた。
ダグ・マイデルCEOは、政府が同社の要望を聞き入れて、郵便銀行への財政支援を来年度予算案から削除したことを歓迎すると述べた。
なお、インターネット銀行DnB NORの代理店窓口サービスについては、「DnB NORとの現契約に基づき、2012年以後も郵便局網全体（179件の郵便局と1,250か所の店舗内郵便窓口）で代理店窓口サービスを提供していく」としている。
（Posten Norge 2011年10月6日等）
（ひと言）
スウェーデン・ポストでもユニバーサルサービス義務として、基本的支払業務を行っていたが（民間企業が参入できない過疎地での郵便配達員によるサービス提供）、2008年末をもって、この義務を終了した。