2014.12.01
【ドイツ】ドイツポスト、ドイツ自動車連盟(ADAC)撤退後もポストバス事業を継続
ドイツ自動車連盟(ADAC)は11月10日、合弁会社ADACポストバス(ADAC Postbus)の自社持分を合弁相手のドイツポストに譲渡して(取引額非公表)、競争の激しい長距離バス事業から撤退すると発表した。
ドイツポストはADACが撤退を決めた後も、引き続き経営に携わっていく意思を強調している。顧客に対する何らかの変更や運行経路(全国30路線)の変更は一切ないという。
(Deutsche Post 2014年11月10日等)
(ひと言)
ドイツでは、1931年以降、ドイツ鉄道(DB)を保護する目的で長距離バスの運行が制限されてきたが、2013年1月に規制が緩和された。
ADACポストバスは2013年11月に参入。自由化された長距離バス市場で他社と競争してきた。この市場では激しい価格競争が繰り広げられ、最近、複数の会社が債務不履行に陥っている。ポストバスは今も売上高と乗客数を公表していない。