2013.11.28
【米国】USPS、7年連続で赤字
USPSは11月15日、2013会計年度の収支報告を発表した。ファーストクラスメール量・売上の減少継続に伴い、7年連続の赤字となった。
総売上は、2008年以降初の成長となったが、最も利ざやの大きいファーストクラスメール量の減少が足かせとなり、50億ドルの損失を計上。営業収入は、1.2%増の660億ドルを記録した。
2013年度通年の郵便総量は1,584億件で、前年度から0.9%減少。小包サービスは、荷物量が6%増加したことを受け、8%の増収。スタンダードメールは1.8%の増量で3%増収した。しかし、これらの売上成長もファーストクラスメールの減量・減収を補うには至らなかった。
ファーストクラスメールは4.1%減量し、売上は2.4%減少した。
2013年度の営業経費は11%減の721億ドル。今年度の経費には、退職者医療手当納付分の56億ドルが含まれているが、USPSは郵便法の改正がない場合、これら債務の不履行を余儀なくされるとしている。
(USPS 2013年11月15日等)
(ひと言)
USPSパトリック・ドナホー総裁は、2013年度の結果について、「改革や売上増、コスト削減などの面で素晴らしい結果も得られたが、法の改正なくして柔軟性を欠くビジネスモデルの限界を破ることはできない」と語っている。