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物流ワールドニュース

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海外主要国及び国際機関等における物流・郵便事業に関する最新の情報を定期的にホームページに掲載していきます。

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2014.07.31

  • フランス

【フランス】ラ・ポスト、2020年に向けた新戦略のアクションプランを発表

 ラ・ポストのフィリップ・ヴァールCEOは6月26日、2020年までに収入を250億ユーロとし、前年比成長率を2%にし、買収効果を除いたグループ営業利益を19億ユーロにするという目標を達成するための計画を取締役会に提示した。今後6年間に約60億ユーロを自社の事業に投資するほか、買収資金として20億ユーロを確保することも発表した。
 さらに「郵便・小包事業部門」」「国際急送小包事業ジェオポスト(GeoPost)「郵便局ネットワーク」「ポスト銀行(La Banque Postale)」「デジタル郵便事業」の5事業部門間のシナジー効果を高めることも目指すとしている。
(La Poste 2014年6月26日等)

(ひと言)
 同氏は、「ラ・ポスト2020年:未来の征服(La Poste 2020: Conquérir l’avenir)」と名づけた戦略(2014年1月発表)のグループ全体の財務目標を発表すると同時に、各事業部門の目標も示した。
 郵便・小包事業部門は電子商取引と都市物流の主要事業者となるため、戸口配達分野の新サービスの開発に取り組む。2020年までに郵便物数は年6~7%ずつ減少すると予測しているが、革新的取り組みや小包事業開発、そして規制機関ARCEPから認められる限りの郵便料金値上げを通じて郵便物数減少の影響を抑制し、郵便・小包事業部門で4億ユーロの営業利益を確保したいとしている。
 一方、国際急送小包子会社ジェオポストはフランス国内の急送便市場で地位の強化を図るとともに、欧州ではB2C(企業-消費者間)とB2B(企業間)の総合的なネットワークの拡大を目指す。また、欧州で確立したビジネスモデルを欧州以外の地域に導入していく。
 郵便局ネットワークに関しては、新しい小売モデルの開発を通じ、特に都市部で(また、農村地域では小売店との提携を通じて)郵便局ネットワークをさらに多くの顧客に利用してもらうことを目指すとしている。
ポスト銀行は2020年までに収入70億ユーロと年間成長率3.3%とを達成し、同年の営業利益を15億ユーロとすることを目標にしている。
 ラ・ポストが新設したデジタル事業部門は、2020年までに収入(買収効果を除く)を35%増やして6億ユーロ超とし、同年の営業利益を6,500万ユーロとするという目標を掲げている。