2015.02.19
【英国】シティ・リンクが経営破綻
小包配送会社シティ・リンクはホリデーシーズン最中の12月24日、同社の出資元である投資会社ベター・キャピタル（Better Capital）が資本投入の中止を決定したことから、破産申請を行った。
UKメール等競合会社が、シティ・リンクの元顧客に業務の提供を開始した。
従業員は12月31日付で解雇され、企業の強制倒産および個人の自己破産処理を担う、破産処理サービス機関「Insolvency Service」は、給与等の支払い不履行のまま解雇されたシティ・リンクの元職員に対し、国民保険基金（National Insurance Fund）から最低限の支払いを行うと発表した。
郵便・小包・物流会社DXグループ（DX Group）がシティ・リンクの破産管財人と、同社の一部資産を112万5千ポンド（約2億円）で買収する事で合意した。
（City Link 2014年12月24日等）
（ひと言）
物流基地3か所、配送施設53か所、車両2,500台を持つシティ・リンクは、2007年に競合先のターゲット・エクスプレス（Target Express）を買収して以来、赤字に陥っていた。当初の親会社レントキル・イニシャル（Rentokil Initial）は2013年4月、シティ・リンクをベター・キャピタルに1ポンドで売却した。