物流ワールドニュース

　ポストノルドは2月3日、新経営戦略を発表し、北欧地域での電子商取引・物流事業を成長戦略の中心に据えて、組織再編とブランド強化を進めることを明らかにした。
　組織再編の根幹となるのは「ノルディック・メール＆コミュニケーション（Nordic Mail & Communication）」事業部門と電子商取引事業部門の設立で、両部門は北欧地域全体でそれぞれの分野の市場・サービスを開発する責任を負う。IT事業部門ストラルフォルス（Stralfors）は引き続き子会社として営業し、「メール＆コミュニケーション」事業部門と密接に協力していく。
　新経営戦略は、「メール＆コミュニケーション」の収益性を確保しながら、北欧物流市場でのポストノルドの地位をさらに強化することを最重要課題としている。
ポストノルドはグループのイメージをいっそう明確化・統一化するため、ブランド構成も一新する。
　物流部門では、ポストノルドは事業買収などを通じてサービス拡充と市場での存在感の強化に努め、市場シェアを拡大して収益性を改善しながら、北欧地域を代表する物流事業者になることを目指す。
　新組織は2014年4月1日から開始となる。
（postnord 2014年2月3日等）

（ひと言）
　ポストノルドのエリクソンCEOは、「ここ数年間、当社は経費の大幅圧縮と北欧地域での地位強化とに努めてきたが、まだやることはたくさん残っている。我々は合理化に向けた取り組みを加速させる必要がある」と語った。
　同社が扱う郵便物は最近5年間に25％減少している。その一方で、電子商取引は力強く成長しており、昨年は北欧地域で2桁台の伸びを記録した。また、北欧地域では物流サービス需要も増大しているが、このサービスは今も価格圧力にさらされていると同社は指摘する。