2014.10.30
【ノルウェー】ノルウェー政府、不採算郵便サービスへの資金供給を決定
ノルウェー政府は国有会社ノルウェー・ポストの不採算郵便サービスへの資金供給に同意した。
ノルウェー・ポストは10月8日、赤字の郵便・銀行サービスに供給する資金として、来年度の国家予算に4億1,800万ノルウェー・クローネが計上されたと発表した。
同社はこれを、ユニバーサル郵便サービスを支援する動きとして歓迎したが、同社が顧客のニーズの変化に対応できるようにするためにはさらに郵便改革を進める必要があると述べた。
政府は不採算郵便サービスに資金を供給する一方で、2015年にはノルウェー・ポストから（同社の予測によれば、税引後利益の約半分に相当する）2億ノルウェー・クローネの配当を受け取ることを期待している。今年（2014年）の配当支払額は2億5,600万ノルウェー・クローネだった。
（Norway Post 2014年10月8日等）
（ひと言）
ノルウェー・ポストは同時に、簡易通関適用上限引き上げなどの政府案を歓迎した。ノルウェー政府は、国外購入品の免税額の上限を200ノルウェー・クローネから500ノルウェー・クローネに引き上げることを提案している。
付加価値税（VAT）を免除される輸入品が増えれば国際電子商取引が促進されるが、「国内の電子商取引業者にとっては厳しい環境になる」とノルウェー・ポストは話す。
同社によれば、国外購入品の免税額上限は1970年代から200ノルウェー・クローネのままで、その引き上げは長年議論されてきたが、国内産業界の反対にあって、いまだに実現していない。