2014.10.30
【中国】中国鉄道総公司、貨物輸送の改革を強化し全国の駅で宅配便サービスを提供
中国鉄道総公司は10月13日、貨物輸送の改革を強化し、宅配便サービスを打ち出すことを同社サイトで公表した。今回のサービスには、以下の4つの特徴があるとしている。
(1)全国規模のサービス:貨物輸送を取り扱う全国すべての駅4,200余りにおいて宅配便サービスを提供する。これまでの貨物の品目・重量・サイズ・件数・送出回数に関する制限を一斉に取り消し、法律で禁じられていれる貨物でなければ、全ての貨物を受理し、重量やサイズに基づき輸送料金を徴収する。
(2)簡単な受付手続き:顧客は電話やインターネットを通じて宅配便サービスを注文することができる。中国鉄道総公司は、顧客に対し、駅-駅間、自宅-駅間(駅-自宅間)、自宅-自宅間等の選択肢を用意し、顧客は自由に選択することができる。
(3)貨物到着時間の保障:宅配便列車を旅客車のダイヤと同じように管理し、中国鉄道総公司傘下の18鉄道局の管轄内で走行する宅配便列車の所要時間を基本的に24時間以内とする。北京-上海、北京-広州、北京-ハルビン、蘭州-連雲港、襄陽-重慶、上海-昆明等の主要幹線においては、区域を跨いで宅配便列車を走行させ、宅配便列車のダイヤを公表する。
(4)道路輸送より安価な料金:輸送量が多く、低価格といった鉄道の優位性を生かし、道路輸送の費用水準を踏まえて、政策の範囲内で市場化された料金水準を設定し、明確な料金体系を発表する。
(中国鉄道総公司 2014年10月13日)
(ひと言)
総合交通輸送体系において鉄道がバックボーン的役割を果たすことにより、社会全体の物流コストを引き下げることを目的としているという。