2014.10.30
【米国】郵便規制委員会（PRC）、USPSの不当な競争に対する苦情申立規則を発表
郵便規制委員会 (PRC) は、USPSによる不当な競争に対する苦情を申し立てるための条件を網羅した規則を正式に発表した。
同規則によると、苦情はUSPSが競争を排除、あるいは競争に条件を設ける規則・基準を運用していることが前提となり、USPSが知的財産の公開を強制する場合や、製品の情報を取得し、それを無断で利用した場合などが対象となる。
今回の規則は、USPSによる反競争的行為に対するPRCの対応枠組みを確立するもの。
USPSの反競争的行為に対する苦情について、PRCは正式な聴聞を行い、USPSの反競争的行為が認定された場合は是正措置を取ることができる。
（FierceGovernment 2014年10月7日、PRC 2014年10月6日等）
（ひと言）
USPSは、「政府が運営する民間事業」ともいえる性格から、手紙や雑誌の配達など市場を独占する側面と市場競争的側面の2つを兼ね備えている。PRCは今回の規則により、USPSの市場独占面が民間企業を圧迫することがないよう配慮する。
また、PRCは規則提案段階では迅速な聴聞プロセスの概要を示していたが、それだけの短時間で苦情に対して正当な手順を踏むことは難しいとのコメントが寄せられたことを受け、今回の正式規則ではこの部分は削除されている。