2014.01.31
【フランス】ラ・ポスト、2020年までの中期戦略を発表
ラ・ポストは1月28日、2020年までの中期戦略を発表し、中核サービスの近代化、小包配達事業の拡大、新事業分野の開拓、電子商取引やデジタルサービスへの参入、および堅実な財務成績の確保にこの戦略の重点を置くとした。
監査役会に提出されたこの戦略文書「未来の征服」は、ラ・ポストの幅広い目標の概略を示している。
同社によれば、詳細な行動計画は今後策定され、6月に監査役会に提出されることになっている。
(La Poste 2014年1月28日等)
(ひと言)
この戦略文書の中で、郵便・小包配達事業にいくつかの変更を加えること等が示されている。
・国内B2C(企業-消費者間)小包配達事業コリポスト(Coliposte)を小包事業部門から郵便事業部門に移す。
・小包急送(Parcels Express)事業部門は、既存のジェオポスト(GeoPost)とDPDによるB2B(企業間)小包配達サービスを大規模なB2Cサービスと共に拡大する(現在進行中の戦略の継続)。
・銀行部門のポスト銀行(La Banque Postale)はラ・ポスト・グループの将来において中心的な役割を果たし、消費者・企業向けのサービスを拡大。郵便局ネットワークは金融サービスや携帯電話サービスなどのグループ事業を中心に営利活動を拡大。デジタルサービスも開拓する。
・電子商取引や近距離物流、高齢者・弱者向けサービス、不動産管理などの事業分野も開拓する。