2015.10.06
オーストラリア・ポスト、2014-15年度通期は30数年ぶりに赤字転落
オーストラリア・ポストは2014-15年度（2014年7月～2015年6月）の通期決算を発表し、30数年ぶりの赤字となったことを明らかにした。
前年度に1億1,620万ドルの黒字だった通期損益が、2014-15年度には2億2,200万ドルの赤字に転じた理由として、同社は、書状数の減少が続いていることを挙げた。
オーストラリア・ポストは、現在、郵便事業で書状配達サービスの改革という「重要な前進」を果たしている一方、小包事業は前年より売り上げが増加しているものの、激しい競争にさらされており、この業界では国内の運送会社が生産能力を強化しているほか、国際企業もオーストラリア国内で仕分けやラストマイル配達の能力を獲得していると指摘している。
（Australia Post 2015年9月25日等）
（ひと言）
オーストラリア・ポストは、「デジタル・メールボックス（Digital Mailbox）」サービスへの投資や、中国との電子商取引の拡大に向けた戦略的提携という形で、郵便配達業務のデジタル化を進めていることを示唆した。