2014.07.02
【中国】中国郵政、阿里巴巴と戦略的協力協議書を締結
中国郵政集団と阿里巴巴集団（Alibaba）は6月12日、北京で戦略的協力協議書を締結し、双方は物流・電子商取引・金融・情報安全等の分野で協力していくとした。
中国郵政の李国華総経理は、双方は具体的には、①全国的なスマート物流バックボーンを構築する、②都市部でのネットショッピングや農産品のオンライン販売を促進する、③公共サービスのプラットフォームを構築する、④金融サービスのプラットフォームを構築し、銀行やインターネット金融に対する大衆の多種多様なニーズに応じる、⑤国際電子商取引向けサービス体系を構築する、⑥個人情報の安全・プライバシー・信頼性を確保するという6分野で協力していくと述べた。
（中国郵政2014年6月13日等）
（ひと言）
また、双方の協力により、中国郵政は、菜鳥網絡（2013年5月に阿里巴巴集団と銀泰集団などが共同で設立した通販商品を主眼とした物流企業）に営業所10万余りを開放するとし、消費者は、菜鳥網絡と協力関係を結んでいる順豊速運・申通快逓・円通速逓・中通快逓・韻達快運の小包を中国郵政の営業所でピックアップすることができるようになる。業界では、今回の提携は、物流業のサービス水準を向上させ、中国郵政の末端営業所を活性化させるとともに、国有企業と民営企業の融合において重要な一歩を踏み出したものと受け止められている。