2013.12.27
【カナダ】カナダ・ポスト、今後5年かけて戸口郵便配達を廃止
カナダ・ポストは、今後5年間に郵便の戸口配達を廃止し、8,000人規模の人員削減を行うことによって、2020年までに年間の損失額が10億カナダ・ドルに達するという予測を回避すると発表した。
カナダでは、特に都市部を中心に、今も国民の約3分の1が戸口配達サービスを受けている。残りの人々は「コミュニティ用集合郵便受箱」を利用している。カナダ・ポストは今後5年をかけて、戸口配達サービスを集合郵便受箱への配達サービスに切り替えることにしている。
（Canada Post 2013年12月11日等）
（ひと言）
カナダ・ポストは戸口郵便配達廃止を含む5項目のアクティブ・プランを発表したが、この中で、2014年3月31日付で郵便料金を35％以上値上げすることと、配達コストをより正確に反映する段階的価格設定を導入することも明らかにした。
カナダ・ポストは先進国で初めて、国民の郵便離れにともなう巨額の赤字を受けて根本的な改革を断行する郵便事業体となる。