2014.08.28
【イタリア】通信規制庁(AGCOM)、郵便競合会社に2011~2012年のユニバーサルサービス補償基金への拠出は求めず
通信規制庁(AGCOM)は、ポステ・イタリアーネの2011年と2012年のユニバーサルサービスへの実質負担額はそれぞれ3億8,060万ユーロと3億2,730万ユーロ(合計7億790万ユーロ)という算出結果を発表した。
同庁は、ポステ・イタリアーネの同業他社に2011~2012年分のユニバーサルサービス補償基金への拠出を求めないことを決定した。
AGCOMは、ポステ・イタリアーネと同業他社の両方について、念入りな調査を行ったという。
(AGCOM 2014年7月31日等)
(ひと言)
ポステ・イタリアーネは、ユニバーサルサービスについての費用を2011年分は7億900万ユーロ、2012年分は7億400万ユーロと申請していた。同社は、2011~2012年のユニバーサルサービス費用の不足分として申請した政府補助について、規制当局が申請額の半分しか認めなかったことを受け、同サービスの資金調達方法の見直しを求めている。
なお、レンツィ政権は、今秋に予定されていたポステ・イタリアーネの民営化を来年に延期している。