物流ワールドニュース

　USPSは2月6日、コスト削減のため8月よりファーストクラスメールの土曜配達を中止する計画を発表した。これにより見込まれるコスト削減額は年約20億ドル。
　小包は週6日の配達が継続され、郵便局の営業時間にも変更はない。
　連邦議会は1983年以来、USPSに週6日配達を義務付ける条項を連邦歳出予算に盛り込んでいるが、USPSのドナホー総裁は、現在執行されている暫定予算（暫定予算の期限は2013年3月27日）に含まれている条項は拘束力がないと解釈できるとの見解を示唆し、USPSが連邦議会の承認なく独断で週5日配達に切り替えられるとしている。
（USPS 2013年2月6日等）

（ひと言）
　配達日数の削減は、郵便物の減少と赤字削減の打開策と考えられており、2013年1月29日にはニュージーランド・ポストが週3日配達への変更を政府に申請。「95％の住所に週6日配達を行わなければならない」とするユニバーサルサービス義務の変更を申請した。
　カナダ・ポストも2013年2月14日の民放局CTVの「カナダ・ポストの新経費削減策では1週間の郵便配達日数は3日に減らされ、全国で6,500件の郵便局が閉鎖される可能性がある」という報道を否定しなかった。