2015.03.04
【米国】USPS新総裁、「郵便サービスの将来への投資」を目標
2015年2月から第74代USPS総裁に就任したメーガン・ブレナン氏は、「郵便サービスの将来への投資」を目標に掲げている。
米国初の女性USPS総裁となった同氏は、2月2日には60万人の職員宛てに書簡を送り、自らが考える優先課題を明らかにした。
ブレナン総裁は、USPSの長期的成功は、その中核事業をいかに強化するかにかかっているとする一方で、イノベーションにさらなる力を入れていくことも強調。一般利用者や小規模事業が期待するデジタル、モバイル分野でのサービスを提供するためのパイロットプロジェクトを企画し、それに伴い職員のトレーニングや開発、システム、プロセス、データ、テクノロジーへの投資を行っていく必要があるとする。また、成長する商品をサポートできる「最も効率的で生産性の高いネットワーク」を構築することも約束した。
（USPS 2015年2月2日等）
（ひと言）
オバマ大統領の2016年度予算案には、財政難を抱えるUSPSが、数十億ドルを節減できるという大幅な改革案が盛り込まれている。
ブレナン総裁は書簡の中で、大統領予算案を支持した上で、今後もコストと売上のバランスを改善するために賢明な手段を取っていくとし、現在の構造は将来の市場に合ったものではなく、引き続き事業戦略の見直しを図っていかねばならないとしている。