2012.12.28
【EU】欧州委員会、EU域内の小包配達に関するグリーンペーパーを発表
2012年11月29日、欧州委員会は、国境をまたぐ問題や電子商取引のニーズに重点を置いた小包配達問題についてグリーンペーパー（政策提案書）「EUにおける電子商取引の成長のための統合された小包配達市場（An integrated parcel delivery market for the growth of e-commerce in the EU）」を発表し、コンサルテーションを行うこととした。
このグリーンペーパーは、「EUの消費者のうち、外国からネット通販品を購入する消費者は9％しかいない」と述べ、「商品配送の確実性に対する疑いが、主な障害の1つとなっている」と指摘した。
「こうした障害への対処がなされれば、国際電子商取引は非常に大きく成長する可能性がある」と、同委員会は述べている。
このグリーンペーパーのコンサルテーションは2013年2月22日まで行われ、これにより、委員会は利便性に対する適正な価格への対応を図るとしている。
（EU 2012年11月29日等）
（ひと言）
このグリーンペーパーは、2012年1月15日に委員会が発表した「電子商取引やオンライン・サービスについてのコミュニケ（Communication on e-commerce and online services）」に基づいている（同コミュニケでは2015年までに電子商取引を倍増する計画が述べられている）。
欧州委員会は、ネット通販品などを欧州域内で国際配送する際のコストを引き下げるため、上限価格制を導入することを検討している。