2013.09.30
【米国】USPS、インフレ率を上回る料金値上げ案を発表
USPSは、インフレ率を上回る郵便料金値上げ案を発表した。これにより、20億ドルの増収を見込んでいる。
USPS経営委員会は9月24日、消費者物価指数 (CPI) と連動する値上げ率上限を超える料金値上げを申請することを可決した。
USPSの切手料金は、1971年のUSPS創設以来、年間平均インフレ率と歩調を合わせて変動してきたが、USPSは今回、異例な状況を理由にインフレ率を上回る値上げを申請するという。
この料金改定の実施には、郵便規制委員会 (PRC) の審査が必要となる。
（USPS 2013年9月25日等）
（ひと言）
USPS経営委員会は、利用者宛ての書簡で、CPI以上の料金値上げを申請する理由として、USPSの不安的な財政と郵便改革法案の可決が不確実であることを挙げている。
また、料金値上げは極めて深刻な財政問題に対応するための最終的手段としており、200億ドルの赤字予算を補填し得る郵便改革法がタイミングよく施行され、財政問題が軽減されるのであれば、料金値上げは再検討するともしている。