2013.04.03
【フィンランド】イテラ、設立からわずか1年余りで銀行子会社を売却
イテラ(Itella: 旧フィンランド・ポスト)は、4月末までにイテラ銀行(Itella Bank)を売却し、今後は売却先の貯蓄銀行(Savings Bank)に業務を委託する形で金融サービスを提供することになった。
イテラのヘイッキ・マリネンCEOは、「イテラ銀行は電子商取引セクター向けの決済サービス事業から出発したが、同行を成長させるためには当社の本業とかけ離れた分野への事業拡大が必要なことがわかったため、銀行業からの撤退を決めた」と説明した。
イテラ銀行はイテラ・ペイメント・サービシズ(Itella Payment Services Ltd)を前身とし、2011年9月に銀行業免許を取得して、昨年1月1日から営業を開始したばかりだった。
(Itella Group 2013年3月18日等)
(ひと言)
今回の事業売却は、取引額が公表されていない。また、金融監督当局の承認を得なければならない。
イテラは3月18日、当局からの承認が得られれば、イテラ銀行の従業員18人は売却先に転籍すると発表した。
イテラ銀行は物理的な店舗網を展開したりせず、オンライン商取引や小包配送などの郵便サービスに付随する送金・決済・請求書送付を専門に行っていた。