2026.07.22
【インド】タタ・コミュニケーションズ、インド・シンガポール間の海底ケーブル網に戦略投資
タタ・コミュニケーションズは6月30日、インドのムンバイおよびチェンナイとシンガポールを結ぶ海底ケーブルインフラへの戦略投資を発表した。光ファイバ容量の取得や新規海底ケーブルプロジェクトへの参画を通じて、AIやクラウド利用拡大に伴う企業の通信需要に対応する。同社は、ムンバイ・シンガポール間の新たな海底ケーブルシステムをネットワークに統合するほか、チェンナイ・シンガポール間を結ぶ新海底ケーブル計画にコンソーシアムメンバーとして参加する。同計画は2029年第4四半期のサービス開始を予定している。この新海底ケーブル計画に関連し、NECが海底ケーブルシステムの供給を担う。NECは7月3日、Lightstorm、マイクロソフト、シングテル、タタ・コミュニケーションズなどを含むコンソーシアムと、インド、マレーシア、シンガポールを結ぶ「I-2SEA」海底光ケーブルシステムの供給契約を締結したと発表した。同システムは総延長約3,600kmで、2029年の運用開始を予定している。インドとシンガポールを結ぶルートは、今後、インド、東南アジア、世界市場を結ぶ重要なデジタル回廊になると見込まれる。タタ・コミュニケーションズはネットワーク容量を拡大することで、高容量・低遅延で高性能な接続サービスを提供し、データセンターやクラウド事業者の需要拡大に対応する考えである。これらの海底ケーブルシステムは、同社のインド国内陸上光ファイバ網と接続され、全国100か所超のデータセンターへの接続性を強化する。また、同社のグローバル海底ネットワーク「Tata Global Network(TGN)」と組み合わせることで、データセンター間およびマルチクラウド接続サービスの機能向上を図る。タタ・コミュニケーションズは、50万km超の海底光ファイバ網と20万km超の陸上光ファイバ網を保有・運営している。2025年にはアジア域内海底ケーブル「TGN IA2」を統合し、通信遅延の低減やネットワーク冗長性の向上を進めていた。今回の投資は、グローバル海底ネットワークの拡充とインドのデジタルハブ化を後押しする施策の一環となる。