5月下旬からの台湾に引き続き、米NVIDIAのジェンスン・ファンCEOが6月前半に韓国を歴訪し、政府やICT企業との面談の他TV番組出演など韓国への関心の高さを見せつけた。国内でのAIインフラ構築支援を惜しまない韓国政府は、昨年秋のAPECを契機にNVIDIAとの関係を構築し、同社から2030年までにGPU 26万枚を調達することで合意している。副総理を兼任するペ・ギョンフン科学技術情報通信部長官は今回、ファンCEとNVIDIAが保有するコンピューティングインフラの国内構築加速化と国内フィジカルAIエコシステム成長に向けた協力方策を協議している。SK、LG、NAVER等の財閥系企業や有力ICT企業は今回相次いでファンCEOとの会談で、従来の半導体取引を超えて、AIデータセンターやフィジカルAIといった次世代AI基盤産業全体に協力範囲を拡大しパートナーシップを強化していることが特徴的である。AIデータセンター等AI統合ソリューションで積極的に海外展開を進める韓国大手企業とのパートナーシップ強化はNVIDIAにとってもメリットがある。一方、今回ファンCEOは日本を素通りしており、関心度の差が浮き彫りになった格好。日本のICT業界には単なる取引関係を超えて対等なパートナーとしての魅力が薄かったということで今後の課題が残された。
韓国・市場に関する詳しい情報はこちらへ