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2026.05.15

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  • 英国

【英国】政府、5億ポンド規模の「ソブリンAI」始動

政府は4月16日、総額5億ポンド(約1,050億円)規模の国家AI投資プログラム「Sovereign AI(ソブリンAI)」を正式に始動し、国内AIスタートアップへの初の支援内容を発表した。同プログラムは、英国を単なるAI利用国ではなく開発・主導国とすることを目的に、政府がベンチャーキャピタルのように直接関与する点が特徴である。初の支援では、AIインフラを手がける英スタートアップCallosumに対し、ソブリンAIとして初めてのエクイティ投資が実施された。また、創薬分野を含む複数の先端AI企業6社に対し、英国の国家的スーパーコンピュータ資源へのアクセスが提供される。対象企業はいずれも、次世代AIモデル、計算基盤、生命科学、国家安全保障関連技術など、将来の産業競争力に直結する分野で活動している。資金や計算資源の提供に加え、ソブリンAIは人材獲得のためのビザ支援、研究開発支援、政府調達への橋渡しなどを一体的に行い、企業が英国を拠点に急成長できる環境を整える。従来型の補助金政策とは異なり、政府が成長のリスクとリターンを共有することで、知的財産や経済的価値を国内に留める狙いがある。同日のローンチイベントでリズ・ケンドール科学・イノベーション・技術相は、AIを経済成長と国家安全保障の双方にとって「不可欠な基盤技術」と位置づけ、「英国はAIの受け手ではなく作り手にならなければならない」と強調した。ソブリンAIは、米国や中国への過度な依存を避けながら、英国独自のAIエコシステムと主権的能力を確立するための新たな産業政策の中核として位置づけられている。

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