近年グローバルな大型ICT展示会で韓国企業が存在感を増しているが、今年3月初めにバルセロナで開催される世界最大のモバイル業界展示会MWC2026では、180社の韓国企業が出展。さらに、スタートアップや中小ベンチャーの海外展開支援のため、大韓貿易投資振興公社(KOTRA)等の政府系機関が131社が入居する共同展示館の韓国館を運用した。AIビジネスに早くから取り組み世界的にも注目度の高い韓国大手通信キヤリア3社はMWCで、各社の具体的なAIロードマップを披露した。各社の今回の展示の特徴は次のとおり。
モバイルキャリア最大手SKテレコム(SKT)はAIインフラ・モデル・サービス全般を取り込んだフルスタックAIでの競争力を披露する。インフラ展示ではAIデータセンター(AIDC)やAIクラウド、GPU資源最適化ソリューション等を出展。フィジカルAI関連ではデジタルツイン、ロボットトレーニングプラットフォーム、高性能分析ビジョンソリューションの等を紹介。SKTが国の独自AIファウンデーションモデルプロジェクトで開発を進めるAIモデルも披露する。総合通信キャリア最大手KTは法人向けAIエージェントを今回前面に出している。ビジネス環境に最適化したAX具現運用システム「Agentic Fabric」を公開する。産業別の必須エージェント標準テンプレートとして手軽に制作できるAgent Builderも体験できる。総合通信キャリアLG U+はAI通話アプリ「ixi-O」の進化系の「ixi-O Pro」を公開し、「人間中心のAI」を強調する。ixi-O Proは利用者の通話・SMS・スケジュール等の日常データを総合的に理解して状況に合わせた情報を提案する未来型AIコールエージェント。今回はixi-O Proがボイス基盤スーパーエージェントとして進化した姿を披露。このほかにもLGグループの総力を結集したAIデータセンター、AIコールセンター、セキュリティソリューション等を出展。
MWC2026ではこのように、韓国キャリア各社が力を入れるAI分野がはっきりと打ち出されるので各社のスタンスの違いを実感するのによい機会と言えよう。
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