日本のAIユニコーン企業であるサカナAIは1月23日、グーグルと戦略的パートナーシップを締結し、同社から資金調達を実施したことを発表した。サカナAIはグーグルの最先端AIモデルを自社の研究・製品開発に活用し、基幹産業へのAI導入を促進する。調達額は公表されていない。元グーグル研究者らが2023年に設立したサカナAIは、2024年に日本政府の生成AI開発支援助成金を獲得し、2025年には金融業界に特化したAIツールの開発で三菱UFJフィナンシャル・グループや大和証券グループと提携した。防衛省をはじめとする政府機関との連携拡大も視野に入れている。グーグルとしては、サカナAIを通じて日本市場を開拓し、自社AIモデル「Gemini」を浸透させる狙いがあるとみられる。データ主権やセキュリティ要件が厳しいプロジェクトでは、外国製AIモデルの使用が制限されるケースがあるが、グーグルはサカナAIとの協業により、こうした複雑な要件への対応が可能となる。
なお、サカナAIと米テック企業との関係をめぐっては、2024年にNVIDIAが数十億円を出資しサカナAIの大株主となっている。両社は、AI研究の加速、データセンターへのアクセス、AI人材の育成において協業しており、2025年2月にはサカナAIがNVIDIA製GPUで動作するコードの生成を自動化するシステムを開発した。
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