パープレキシティは8月12日、アルファベットに対して、345億ドルでブラウザのChromeを買収すると申し入れた。これはパープレキシティの評価額180億ドルをはるかに上回る金額だが、Reutersによると、人工知能(AI)検索市場の競争激化でリーチできるユーザ数を増やしたい同社は今年1月にはTikTokの米国事業に対しても同様の買収オファーを提示した。グーグル検索事業の強大な市場支配力に対して規制当局は圧力を高めており、Chromeに対してはオープンAI、ヤフー、アポロ・グローバル・マネジメントも関心を示している。Reutersによると、グーグルは2024年、オンライン検索の違法な独占が裁判所によって認定され、訴訟を提起した司法省は是正策の一つとしてChrome売却を提案しているが、グーグルはChromeを売りには出しておらず、2024年の判決にも上訴する方針を明らかにしている。パープレキシティがどのようにChrome買収資金を調達するかは不明だが、同社は複数の大手投資ファンドが資金提供を申し出ていると説明している。
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