工業・情報化部、国家インターネット情報弁公室、国家発展改革委員会、広電総局など七つの政府部門がこのほど、計41条から構成される「端末装置による衛星直通サービスの管理規定」を共同で公表し、2025年6月1日より施行開始する。本規定は、中国における初の端末装置による衛星直通(Direct to Device:D2D)サービスに関する規範的文書で、D2Dサービス産業の発展と促進、設備・サービスの管理、監督体制および法的責任について定めており、同サービスの管理業務に関する具体的なガイドラインとなるものである。また本規定は、D2D技術の研究や、衛星通信と地上移動体通信の融合的な発展を支援し、技術融合による新たな応用やビジネスモデルを模索し、体系的で成熟した産業システムの構築を提案している。さらに、D2Dサービスを通じてネットワークカバレッジの向上を図り、防災・減災、災害救援、安全な生産活動、野外作業、捜索・救助などの分野における応用の促進を明確に示している。ちなみに、中国電信は2023年9月より天通一号衛星(GEO)を用いたD2Dサービスを開始している。
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