通信衛星コンステレーション「千帆星座」を構成する第5陣の18基の衛星が、3月12日に海南商業宇宙発射場から打ち上げられ、成功裏に予定軌道へ投入された。これにより、同コストレーションの軌道上衛星数は90基に達した。今回の打上げで用いられた運搬ロケットの長征八号は、中国航天科技集団有限公司が開発を主導し、中国の次世代主力中型ロケットとして設計されたもので、環境に優しい液体推進剤を使用し、2020年に初打ち上げを成功させた。7日以内の打ち上げ及び復旧が可能であり、高頻度の発射ニーズに対応している。また、今回の打ち上げは、海南省文昌市にある海南商業宇宙発射場の1号発射施設における初めての衛星打ち上げで、同発射場は2024年11月30日に、2号発射施設での最初の打ち上げに成功した。これにより、中国初の商用ロケット打ち上げ施設は、二つの発射施設から衛星を打ち上げる能力を備えたことになる。なお、「千帆星座」計画は三段階で建設される予定である。1期目は648基の衛星を配備し、地域ネットワークを構築する。2期目は1,296基の衛星を配備し、地球全体のネットワークカバレッジを実現する。3期目は1万5,000基以上の衛星を配備し、世界中のユーザに向け、低遅延・大容量・低コストの衛星インターネットサービスを提供する。
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