中国移動はこのほど、自社の低空経済分野における取り組み状況を紹介した。低空経済とは、概ね1,000mまでの高度の空域で飛行するドローン、空飛ぶタクシーといった、モノや人を載せて移動する無人操縦航空機を用いた経済活動を指す。中国移動は今後、低空3次元空間をカバーするネットワークの構築、5G-A及び北斗衛星によるセンチメートル級のナビゲーションの実現、通信・センシングの一体化及び業界トップレベルの低空総合サービス・プラットフォームの構築を通じて、低空経済の発展を推進するとしている。主な利用シーンとしては、都市部のフードデリバリーや海上物流輸送などが挙げられている。広東省、浙江省、江蘇省、上海市、福建省、雲南省、北京市を含む11の省・直轄市にある30余りの都市において、1km短距離航路の「マイクロキューブ」、10km中距離航路の「小キューブ」、100km海上航路の「中キューブ」、人が搭乗可能な「大キューブ」、空中巡視が可能な「超キューブ」の5種類の試験航路を構築し、100か所に及ぶ離着陸拠点を設ける計画である。これまで中国移動は既に30以上の航路を開設し、累計で30万件を超える配達を実施した。
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