政府は、「GOV.UKウォレット(GOV.UK Wallet)」と「GOV.UKアプリ(GOV.UK App)」を立ち上げ、公共サービスの改善を進める。高度技術とAIによる公共サービス近代化計画「Plan for Change」の一環となる。主な内容は以下のとおりである。
- 「GOV.UKウォレット」:2025年中に開始。退役軍人カードやデジタル運転免許証のパイロット版の他、市民による政府発行文書のデジタルでの安全な保管が可能。ユーザはスマートフォンを使用して年齢や運転免許のステータスの証明が可能。2027年までにDBS(Disclosure and Barring Service。犯罪証明管理および発行システム)のチェックや給付金の証明等が、従来の物理的な形式に加え、全ての政府関連の資格情報のデジタル利用が可能になる。
- 「GOV.UKアプリ」:2025年夏に開始。パスポートの紛失の報告や車検の更新管理等、政府サービスのためのパーソナライズされたワンストップポータルを提供。従来の「GOV.UK One Login」を統合して安全なアクセスを実現し、アプリケーションや関連ポリシーの更新に関する通知を配信。
なお本取組では、政府の生成AIチャットボット「GOV.UK チャット(GOV.UK Chat)」も導入される予定で、すでにビジネスユーザでのテストに成功済みで、複雑なクエリをリアルタイムでサポートすることになる。
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