アルファベットは、10月29日、2024年第3四半期の決算を発表した。それによると、グーグルのクラウド事業(インフラ、ソフトウェア・サブスクリプションを含む)は、同四半期に前年同期比35%増の113億5,000万ドルに成長し、前期の29%から成長ペースが加速した。同事業は、長らく多額を注ぎ込む割に見返りが少ないと言われていたが、同事業は2023年に初めて黒字に転換し、第3四半期の営業利益率は17%に成長した。クラウド市場のシェアで首位のAmazon Web Services(AWS)は、274億5,000万ドルと19%成長。規模はグーグルクラウドの2倍以上だが、成長ペースは半分程度にとどまった。なお、AWSの営業利益は38%で、これは同社の慎重な人材採用、人気の低いAWSサービスの中止などに後押しされたもので、さらに2024年からはサーバの耐用年数を5年から6年変更したことで営業利益率は2%押し上げられた。同市場第2位のシェアのマイクロソフトは、Azureやその他のクラウドサービスからの収益が前年同期から33%成長したと報告している。同社は、人工知能(AI)のキャパシティ向上のための投資により、2025年前半は成長が加速するとの見方を示している。
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