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ICTワールドニュース

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2024.11.14

  • ICTワールドニュース
  • 英国

【英国】CMA、ボーダフォンとスリーの合併承認の可能性提示

競争・市場庁(CMA)は11月5日、ボーダフォンUKとスリーUKの合併に関し、ネットワーク投資とユーザ保護の問題解決策の実施により、競争上の懸念に対応できるという暫定的な調査結果を発表した。問題解決策はCMAが新たに発表した「問題解決策ワーキングペイパー(Remedies Working Paper)」で概説されている。主な内容は以下のとおり。
 
  • ネットワーク投資:両社は、今後8年間で統合ネットワークをアップグレードする。通信庁(Ofcom)とCMAの双方が監督し、英国のモバイル市場における長期的な競争の強化を目指す。
  • 消費者保護:両社は、合併後の最初の3年間、短期的な価格上昇を防ぎ、ユーザを保護するため、特定のモバイル料金とデータプランを維持する。
  • MVNO:両社は、Sky MobileやLyca等のMVNOの競争力を確保するため、事前に合意した卸売価格と契約条件を維持する。
CMAは、上記の問題解決策の実施により、本合併が英国のモバイル分野の競争力を高める可能性があるとしている。11月12日までにフィードバックを求め、12月7日までに最終決定を下す予定である。CMAは長らく英国のモバイル市場の4社体制が競争を促進するとの立場を示してきた。一方で、スターマー首相は、先月10月に開催された「国際投資サミット」において「不必要に投資を抑制する規制の撤廃を含め、成長を促進するために全力を尽くす」と発言していた。ボーダフォン・グループ傘下のボーダフォンUKはモバイル市場3位、一方のCKハチソン・ホールディングス傘下のスリーUKは同市場4位である。両社は、2023年6月に単一のネットワークで事業を行う合併契約を発表した。提案された合併条件では、ボーダフォンが新会社の51%を、CKハチソンが49%を保有することになる。10年間で110億ポンド(約2兆2,000億円)を投資して、高品質の5Gネットワークを構築する計画である。両社は今回のCMAの判断を歓迎するとともに、ワーキングペイパーの内容を詳細に検討し、最終的な合併承認に向けて取り組むとしている。

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