司法省は10月8日、グーグルの検索エンジンに関する訴訟で、コロンビア特別区連邦地方裁判所に同社に対する是正措置の枠組みを提案する文書を提出した。同地裁は2024年8月に、グーグルが検索エンジンの優越的地位を濫用し、競争を妨害したとする判決を下している。司法省が提出した文書では、グーグルに対し一部事業の売却命令や、検索エンジンやAI製品に使用される基礎データの公開を競合他社に義務付ける措置が検討されている。また、ChromeやAndroid、AI製品、アプリストアを自社検索エンジンの利益に利用することを制限する構造的変更も検討されるという。さらに、端末でグーグル製品をデフォルトに設定する契約も問題視され、これらの契約を制限または禁止する措置も検討されるという。 報道によれば、是正措置に関する審理は2025年春に行われ、同年8月までに判決が下される予定である。司法省は、11月により詳細な是正措置案を提出し、グーグルは12月に対案を提出する予定で、最終的な提案は2025年3月に行われる見通しである。
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