2024.10.25
【オーストラリア】「出会い系サービスオンライン安全コード」が発効
連邦政府は10月3日、「出会い系サービスオンライン安全コード(Online Safety Code for Dating Services)」を10月1日より施行したと発表した。本コードは、Tinder、Hinge、Bumble、Grindr、eHarmonyなどの主要な出会い系アプリにおいて、利用者がオンライン上で被害を受けた際に迅速かつ適切な対応を可能にする仕組みの導入を義務付けるものである。具体的には、被害の検知および報告が確実に行われるシステムを各プラットフォームに設けることを求めている。施行から9か月以内に、ネット安全(eSafety)コミッショナーが本コードの効果を評価し、さらなる対応策が必要か判断することになっている。また、「コード監視機関(Code Oversight Body)」が設立され、各アプリによる自己評価の結果を検証する。さらに、ガイドラインの運用は、オンライン安全および公共政策の専門家で構成される「コード遵守委員会(Code Compliance Committee)」が担当し、必要に応じて警告や是正計画の策定、場合によってはサービス停止といった強制措置を実施する権限を有する。