ICTワールドニュース

ノルウェー政府は9月26日、2030年までの新たな国家デジタル化戦略「未来のデジタルノルウェー」を公表した。高齢化社会への対応など国内の政策課題を解決するための技術基盤を構築することを目的に、1）強靭なデジタルインフラ、2）超高速ブロードバンド、3）持続可能性、4）AIに関する施策を重点的に展開するとしている。

1）強靭なデジタルインフラ：サイバー攻撃やネットワークの脆弱性に対抗する通信インフラのレジリエンスを強化し、公共安全、治安、経済安全保障、公衆衛生などの重要インフラによる公共サービスの継続と市民利益の堅持を図る。
2）超高速ブロードバンド：2030年までに、すべての市民・企業がギガ級のブロードバンドにアクセスできるようにするとともに、同サービスの市場競争を強化する。
3）持続可能性：地球温暖化に対応するため、デジタル技術を活用した温室効果ガス（GHG）の排出削減を図る。また、デジタルインフラの運用に伴うGHG排出削減も進め、GHG排出量・削減量の可視化に取り組む。
4）AI；政府業務にAIを活用する中央政府の比率を、2025年までに80％、2030年までに100％とする。同時に、AIの乱用・悪用のリスクを軽減するための明確な規則を導入する。