2024.09.18
【EU】欧州消費者団体、ゲートキーパー6者によるDMA違反の可能性を調査
欧州消費者機構(BEUC)は、9月2日、ゲートキーパー6者(アップル、メタ、アルファベット、アマゾン、マイクロソフト及びByteDance)による「欧州デジタル市場法(DMA)」違反の可能性を調査した報告書を公表した。この報告書は、DMAの消費者保護に関する規定を中心に調査した結果をまとめたもので、既に欧州委員会がDMAのコンプライアンス違反調査やその予備的見解で取り上げている内容も含まれる。DMAの義務の中で、報告書で違反の可能性が指摘されたのは次の通り。
*消費者の個人データをサービス間で利用する際の同意取得義務(6者全て)
*アプリストア外でのサービス加入を認める義務 (アップル及びアルファベット)
*検索結果における自社サービス・製品の優遇禁止(アルファベット及びアマゾン)
*ブラウザ及び検索エンジンの選択画面表示とデフォルト設定を可能とする義務(アップル及びアルファベット)
*代替アプリストアやアプリのダウンロードを可能とする義務(アップル)
*インスタントメッセージの互換性義務(メタ)
*サービスからの簡易な解約を可能とする義務(アマゾン)