Amazon.comは6月27日、宇宙空間からインターネット接続を提供する「プロジェクト・カイパー(Project Kuiper)」について、その第1弾となる衛星群の打ち上げが当初の見込みである今年前半から今年第4四半期にずれ込むことを明らかにした。同社製造事業責任者、スティーブ・メタイヤー氏によると、同社は現在、プロジェクト・カイパー・ネットワークの最初の顧客テストを2025年に開始することを目指しているという。Bloombergによれば、Amazonが数百基の衛星を打ち上げた時点で限定な商業サービスは開始できるが、これは2025年後半となる見込み。同社はワシントン州カークランドの工場で衛星生産能力の増強に努めており、将来的には1日5基の衛星を製造。生産能力の増強に合わせ、生産した衛星の試験についても、数か月から数日にそのプロセスを短縮したとする。最終的には3,000基以上の衛星で構成されるコンステレーションからブロードバンドサービスを提供し、スターリンクの競合相手になると見られている。
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