中国情報通信研究院（CAICT）の推計によると、中国における5Gの商用化以降の5年間で、5Gが直接もたらした経済効果は約5兆6,000億元（約121兆4,329億）、間接的にもたらした経済効果は約14兆元に達した。現在、中国の5Gの発展には以下の特徴がある。
（１）インフラのカバー範囲が広い。2024年4月末現在、5G基地局数は累計で374万8,000に達し、1万人あたりの5G基地局数は26を超えた。9割以上の5G基地局は共同建設・共有を実現し、エネルギー消費は商用開始当初より20％低減した。プライベート5G網は3万を超えた。
（２）基幹中核技術はブレークスルーを続けている。5G標準必須特許（SEP）数は世界全体の42％を占める。5Gの軽量化などの商用展開が実現し、5G産業用ゲートウェイなどの新しいタイプの端末が開発・応用に成功している。
（３）デジタルとリアルの統合・応用の効果が顕著である。5Gは鉱業、電力、医療などの重点業界で大規模の横展開を実現し、工業分野の5G応用は研究・開発・設計、生産・製造などの工程に浸透したことにより、5G+AI品質検査などの高付加価値の応用シーンやソリューションの創出につながった。ライブ中継、オンライン観光などの新しい利用形態が増え、ユーザ1人当たりの1か月のモバイルトラフィックは2019年の2.3倍の17.8GBに達した。
（４）セキュリティ保障システムが継続的に整備されている。国レベルの5Gセキュリティ評価センターの設立、「5Gセキュリティ報告書」の発表などにより、各業界の5G安全意識が高まっている。
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