中国時空情報グループ会社が4月20日付で雄安新区にて設立され、登録資本金は40億元（約868億円）である。業務範囲には衛星ナビゲーション、衛星通信、リモートセンシングなどのサービス提供が含まれる。出資比率では、中国衛星網集団有限公司（以下「中国星網」）は55％、中国兵器工業集団有限公司は25％、中国移動は20％となる。
中国星網は2021年4月に設立された、衛星インターネットの設計・建設・運営に従事する唯一の国有企業である。計画では、2029年までに全体の1割に当たる1,300基の衛星を打ち上げ、2035年までに、コンステレーションの構築を完了させるとしている。中国兵器工業集団有限公司は国内唯一、陸・海・空・ロケット軍に向け武器装備及び関連技術を提供する企業である。中国移動は近年、6Gを見据えて衛星通信の発展にも注力しており、2024年2月に衛星基地局及びコアネットワーク設備を搭載した2基の衛星から構成される天地一体型の低軌道試験衛星の軌道投入に成功した。今回の新会社の設立は、中国の衛星通信資源をさらに集約し、衛星及び地上通信の融合発展の加速につながると期待されている。
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