タルン・チャブラ大統領特別補佐官兼技術・国家安全保障担当上級局長、国務省重要・新興技術担当特使代理のセス・センター氏ら米国政府高官は、5月14日、ジュネーブで、科学技術部ら中国政府の代表団と、人工知能(AI)のリスクと安全性について議論。翌15日、米中両政府は、別個に声明を発表した。国家安全保障会議のアドリアン・ワトソン報道官は声明で、米中両国がAIの安全性、リスク管理に対するそれぞれのアプローチについて率直かつ建設的に意見交換を行ったと述べ、米側はAIの恩恵を享受するには、AIシステムの安全性、セキュリティ、信頼性を確保し、世界的なコンセンサスを構築し続けることが重要であると強調したとしている。またAIの悪用についても懸念を表明したとのことで、これには中国による悪用も含まれるとした。さらに、ワトソン氏は、米国はAIのリスク、安全性について中国とコミュニケーションを取り続けたいとも付け加えた。一方、中国はSNSへの投稿で、「AI分野における中国に対する米国の制限と圧力に厳しい態度を表明した」としつつも、両国はAIが機会を生み出す一方でリスクももたらすとの認識で一致したとしている。
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